ソユ、大人になる時間 @ ize 2018年7月
2018年7月25日公開/ソ・ジヨン文(ize)
今月12日、tvM<人生酒場>に出演したソユは自身にまつわる話をした。焼酎のモデルだけど最近はあまりお酒を飲まない、踊りたいけどクラブは合わない、といった話は、セクシーで元気いっぱいのイメージを持つガールズグループSISTARとして活動していた頃にはあえて明らかにしなかった姿でもある。そしてSISTAR解散後の人生の変化についても淡々と話した。わいわいがやがやとしていた楽屋は静かになり、退屈さと寂しさに慣れるしかなかったと。そのような変化の中で彼女自身を「フリーランサー」と定義し、「もうこの仕事を続けられないかも」「歌手のアルバム発売には莫大な費用がかかる」など、現実的な考えで将来に備えた。
昨年の夏が来る前、SISTARは解散した。ソユはそれから1年以上のあいだ、SISTARとして活動していた頃よりも多くのことをしてきた。音源をいくつも発表してアルバムを発売することはもちろん、多種多様なバラエティ番組に顔を出した。そうするうち新たな役割もできた。JTBC<ソユXハニのビューティービュー>のMCとして専門家に引けを取らない美容知識を披露したり、チャンネルA<ハートシグナル2>では他人の恋愛を分析したりした。これらはもちろん、SISTAR時代から見せてきた自己管理や、「Some」のヒットにより生まれた「国民Some女」としてのイメージの延長線上とも言える。しかしソユは、他人が自分の話に耳を傾けるよう自信の考えや経験を正直に語った。Olive<ソウルメイト>で出演者は「5部屋ハウス」と呼ばれるほど広いソユの家を羨ましがったが、それより光っていたのはゲストの気持ちを汲み取り、持っているものを惜しみなく差し出す態度だった。Kビューティーを体験したみたいというニュージーランドの母娘のために、漢方化粧品ブランドのスパを予約して直接メイクを施してあげたりもした。自身の故郷である済州島の料理を食べさせてあげ、三人で韓服を着て撮影した写真までプレゼントした。そんな彼女にキム・ジュノは「ホストの中で一番お金を使った」と冗談を言い、ソユは「自分が旅行に行ったときの気持ちを考えた。後悔なく楽しみたかった」と話した。単純に若くして成功してお金が多いから他人によくしてあげるのではなく、彼女たちの立場を理解しようと努力した。
そして<プロデュース48>でソユは自身にぴったりの役割を担っている。3つのシーズンを通して最年少トレーナーとなった彼女は緊張した練習生たちをなだめ、彼女たちが用意したものを最後までやり切れるよう手助けした。17歳で練習生となり「事務所に入ったものの実力が伸びることもなく、やることもなくて悩んでいた」彼女は今、誰よりも練習生たちの一番の理解者としてメンターになった。まともに声を出すこともできなかった練習生が声を張り上げると自分のことのように手を叩いて喜び、やる気すら見せなかった練習生には本気で叱ったりもしながら。現在もガールズグループ時代と同じように熱心に運動をしているが、同じ道を歩まんとする後輩には「私は食べないダイエットは好きではないです。結局はリバウンドしちゃうし、体力も落ちます。特に私たち(アイドル)はダンスを踊りながら転ぶことも多いので、体力が必要です」といったアドバイスもできるようになった。ある少女が10年間で着実に歩んできた、大人になる過程だ。
インタビューではなく、ひとりの記者による考察みたいなものです。